コラム:家の設計を依頼する

 家づくりで、家を設計してもらうという選択肢。それは、住宅展示場へ行ってハウスメーカーを選ぶ方法に比べると、ハードルの高さをどうしても感じてしまいます。住宅展示場なら、ちょっと覗いてみようと「見るだけ」でアクションを起こせますが、設計してもらうとなると設計事務所とか建築家のアトリエを訪問しないといけないのでしょうから・・・。
 最近では、「建築家とつくる家づくり」というキャッチフレーズのように、建築家の存在が身近になってきた(近づいてきた)のではないでしょうか。それでも、ハウスメーカーの住宅展示場の営業マンが窓口なのに対して、建築家というのはとても話しにくい気がします。
 そもそも、建築家なのか建築士なのか設計士なのか、違いがよく分からないというのが、得体がしれない雰囲気を醸し出しています。ナニモノダ
 とりあえず、家を設計してもらう為の建築家探しをどうするか、探しというか下調べですね。
 本屋さんへ行って、建築家を扱った雑誌を手に取る。
 インターネットでホームページを見る。これが一番お金がいらない方法です。
 ホームページは、その作り手が自分をどう見せたいかというのが、おのずと影響したデザインになります。かっこいいデザインのホームページ。しかし、じっくりと見て、他の建築家のホームページと比較してみると、なんとなく本質的な部分が感じられると思います。特に、ブログというのはホームページよりも作り手の素が出てきます。ブンショウガヘンダナトカ
 ハウスメーカーの場合は、窓口になった人、担当者の営業マンは、いろいろあった場合は変更してもらうこともできなくはありません。会社を相手に仕事を注文しますので。しかし、建築家はいろいろあっても変更はできません、その人自身ですから。スタッフを雇っている設計事務所だとしても、なかなか担当を変更してもらってすっきりというわけにはいかないでしょう。違う建築家にアプローチのところからやり直しです。それが、契約締結後となるとややこしくなります。建築家に頼むのは、人間対人間のやりとりです。人間関係をつくるということです。会社を相手にするよりも、なんだかめんどくさい感じがします。メンドクサイ
 建築家というのは、ただでさえ話しにくい雰囲気を醸し出しているのに、そんな人と人間関係をつくらないといけないなんて。
 ということで、その人の素が出ているブログを何度も見て、この人はどんな人間なのかを掴むことから始めることになりそうです。
 実績や技術力というのは、ホームページを見ればわかります。
 人間性を知るのは、かなり大変だと思います。
 次のステップは、やはり実際に会わないと話は進みません。メールのやりとりだけで進めていくことは不可能です。どこかで未知との遭遇をするときがきます。
 考えただけでも、めんどくさいですね。家の設計を依頼するというのは。
 この、人間対人間の部分のハードルを、どうやったらもっと低くできるのか。住宅展示場を覗くように「見るだけ」的な気軽さが出せないのかなと、常々考えています。