About me

住宅は、建物の中で最も人との関わりが深い建物です。
 人が生まれてから死ぬまで、ずっと身近に関わっていく存在です。
 住宅は、人の生活の場であり、体を育む場とともに心を育む場でもあります。

 とても大切な存在です。
 心を育む場だからこそ、たくさんのことを感じることができる空間でなければいけません。
 家族の思い、造り手達の思い、そういうたくさんの思いが、温かさとなって住宅に命を持たせます。
 太陽の光、風の肌ざわり、土の香り、緑の色、水の清らかさ、火の温かさ、地球の恵みを感じ、
 人が自然と共に生きていることを感じられることが大切です。
 いろんな思いや感覚に包まれた空間だからこそ、心が穏やかに居られるのであり、
 それを居心地がいいと言います。
 伊藤建築設計室は、居心地がいい住宅づくりに取り組んでいます。

                                                                                    (文:2010.10.16)

 そんなふうに思っていますので、商品としての住宅では、なかなか難しいだろうなと思っています。
 暮らし方、生き方、居心地がいいと感じること、求めるものは、人それぞれでしょうから。なかなか自分にぴったりと合う住宅というのは、商品では難しいだろうと思うんです。
 お話をうかがって、求めるものを聞き取って、それをかたちにする。そのためには、私自身に何が必要か。
 家づくりの仕事、いろんな方々との関わり合い、家族、日々を大切に自己研鑚に努めています。
                                                                                    (文:2020.11.02)